夏は山歩き、秋から春は古墳中心の遺跡巡り。主に筑後地区ですが、いつかは、全国へ・・・

飛岳の謎  磐井の拠点か?

ひもろぎ逍遥で盛り上がっている鷹取山結界
久留米大学の公開講座でもしばしば登場します。

その中心付近にある、飛岳。左のピークが明星山、右のピークが飛岳。
飛岳 (1)

飛岳に、磐井の山城があるのでは・・・
それが、明星山の中腹にあったとされる筑紫城では・・・
想像が膨らみます。

久留米市藤山町飛嶽

飛岳(223.6m) 

小字名は飛嶽ですので、飛嶽かもしれません。
飛岳 (2)



現在、飛岳には近づくことができません。自衛隊の管理下で山全体がフェンスで囲まれています。
航空写真の山頂の北西の長方形の樹木が伐採された空間は、陸上自衛隊の射撃訓練場です。
陸軍の標柱が至る所にあり、戦前から軍の管理下にあったようです。
飛岳 (3)

久留米藩時代の田中久重(からくり儀衛門)が、製造した青銅製後装式大砲を、高良山麓から試射した際、目標としたのも、2.8キロ離れたこの飛岳でした。

このように、昔から軍事的に利用された飛岳に、磐井の何らかの施設があっても不思議ではありません。
隣の小字名は”ヲソロシ”・・・・・
フェンス越しにでも、飛岳山頂を眺めたいのですが・・・


この飛岳のある藤山は八女津媛とともに日本書紀に記述があります。
「丁酉、到八女縣。則越藤山、以南望粟岬、詔之曰「其山峯岫重疊、且美麗之甚。若神有其山乎。」時水沼縣主猨大海奏言「有女神、名曰八女津媛、常居山中。」故八女国之名、由此而起也」
「景行天皇十八年七月丁酉条(18年7月7日)、八女県に着いた景行天皇が藤山を越え、南方の粟岬を望んだ。そして詔して「その山の峰は幾重にも重なってとても美しい。もしや神がその山におられるのか」と言った。そこで水沼県主猿大海が「八女津媛という名の女神がおられます。常に山の中においでです」と言った。八女国の名はこれにより起こった。」

(しかし、この藤山は八女市星野村のうきは市との境、鷹取山の南にある藤山だと思いますが・・・
景行天皇はこの後、浮羽(的邑)に行っていますし、耳納連山から望む八女は正に山々が幾重にも重なり美しいので。)

発心山より
八女山並み (2)

黒木より
八女山並み (1)

明星山(362m) 

飛岳は明星(みょうじょう)山の支脈ですが、明星山は高良山より高く、筑紫平野から八女方向まで視界が開けています。
明星山 (3)

矢野一貞の「筑後将士軍談」によると、明星城(あかぼしじょう)が山頂にあったようですが、確認できません。
明星山 (2)

明星山から高良山麓の磐井城方向を
明星山 (4)

飛岳方向を
明星山


飛岳を囲む主な古墳

釜口古墳
釜口古墳  釜口古墳 (2) (203x309)


内野古墳
内野古墳 (2) 6) 内野古墳 (1) 6)

ひょうたん山古墳群   右は消滅した2号墳
ひょうたん山古墳群 (1) ひょうたん山古墳群 (3)

甲塚古墳    石室内には、石障もあります。
甲塚古墳 (1) 甲塚古墳 (2)


磐井と飛岳、高良山の磐井城との関わりを次回考察したいと思います。

参考文献:久留米市史、上津校区歴史物語
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筑後国造

Author:筑後国造
遺跡、特に古墳、山登り、地図そして高いところが大好き。郷土の先人、筑紫国造磐井様より一部名前を拝借しております。

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